kiss
幼馴染み
「……秋継……」
「何考えてんの?」
「……話すの、久しぶりだねって」
「違うでしょ」
秋継はあたしの隣に来て、空を見つめる。
「……今は、秋継の顔なんて見たくない」
「なんで?」
「……なんでも」
久しぶりに話したから、もっと話したい。
もっとその顔を見ていたいし、抱きつきたいくらい。
でも……出来ない。
秋継の顔を見られない。
「いつも一緒にいる彼」
――功のこと……?
「でしょ?」
「何が……」
「告られでもした?」
……なんで、秋継が功の気持ち知ってるの……?
「そうか、告られたか」