kiss
「あとは、偶然朝会ったこととか」
「え……?」
朝、会ってた……?
「言ったでしょ?幼なじみナメんなって。顔色一つで雪那の気分なんてすぐわかるんだよ」
「でも、いつ会って……」
「相当しんどそうだったから、話しかけないでいた。どうせ保健室行きはわかってたし……ね」
……!
もしかして……?
「秋継、保健室に来たの?」
「そうだね」
「その時……」
「あれ、起きてたの?」
――キスしたのは、秋継――?
「……何かしちゃったかもね」
目の前が、真っ暗になった。
もう、わけがわからなくなった。
怖いけど、真実を知るために……聞く。