kiss
放課後になれば秋継が迎えに来て、後ろでキャーキャー言いながらバイバイと手を振って来てくれる友達に、また明日と返した。
全てを話したことで、今までよりももっと友達との仲が深まったように思えて、また嬉しくなった。
「雪那、また明日な」
「うん、功もバイバイ」
そう言って、秋継のいる廊下へと向かった。
日常が戻って、秋継が加わって、幸せをかみしめた。
「ねぇ雪那」
「なに?秋継」
「改めてキスしていい?」
返事をする前に、秋継ぐはあたしの唇に蓋をした。
静かな廊下、繋がる二つの影。
夕日だけが見守っている中で、あたしは最高の幸せを感じていた。
end...