kiss


とりあえず、ご飯を食べようと思う。


「あ、購買もう終わってるよね!?」


あたしのお昼はいつも購買のパン。

時々コンビニ弁当。


「あれ、そのお弁当、雪那ちゃんのじゃないの?」

「え?」


滴(しずく)が指さした先……あたしのいるベッドの枕元には、お弁当があった。

まさかの展開。


「え、誰の?」

「雪那のいる枕元に置いてあるんだからアンタのでしょうが?」

「誰が……?」

「さぁ?」


お、送り主不明のお弁当――!?


「まって、食べたとして、弁当箱誰に返せばいいの!?」

「もらっちゃえば?」

「そんなこと出来ないよ!!」

「落ち着いて?ね?教室帰れば分かるかもしれないでしょ?」
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