鎧―キミヲ守ル―
ボケーッと聖の後ろを歩く私。

聖は姉の威厳もなくなるほど、しっかりとした人。

私は聖がいなきゃ、何が出来るんだろう?

多分、料理だけだ。

―――担任の平塚ーヒラツカー先生を紹介され、私たちは3人で教室へ向かう。

まぁ、あの6人が居るって事だけはわかってる。



「はい。自分で持て」



教室の前で待たされて居ると、私は聖にスクールバックを渡された。

私は手に持つと、財布・筆箱・携帯・メイクポーチだけが入ったスクールバックをゆらゆらとさせた。

すっかすかのスクールバックはかなり軽く、指一本で持ててしまう。

メイクポーチには、グロスとマスカラ、リップクリーム位しか入ってないし。
< 10 / 210 >

この作品をシェア

pagetop