鎧―キミヲ守ル―
「誰を睨んでんねん。あ?てめぇ、死にてぇか?」



「ここでキレんな;;」



瞬斗が私の手を掴み、後輩と距離を取らせた。

でも、簡単に怒りが静まる私じゃない。

お酒も入ってるし。



「総長!こいつ、偉そうになんなんすか!」



私に胸倉を掴まれてた後輩は、特攻服の襟元を直しながら、瞬斗に聞く。

…何やとこいつ!!

私がまた殴り掛かろうとした時、突如としてたまり場に単車で入って来た男たち。

ーードンッ

そして、軽く後輩を単車で轢いた。



「…大丈夫?」



私は唖然としながら後輩を見下ろす。

右手を折られたっぽい。
< 104 / 210 >

この作品をシェア

pagetop