鎧―キミヲ守ル―
「誰やねん、貴様」



私は後輩を轢いた男に近付こうとする。



「お前、ちょっと黙ってろ!」



でも、聖に口を塞がれた。

私がジタバタとする中、飛鳥と瞬斗が前に出た。



「最近、調子に乗ってるようだから、片付けに来てやったよ。総長さん?(笑)」



「や、俺は副だし;;そんな事も知らないでやって来たあんたは誰だ?」



飛鳥がいつもと変わらない口調で訊く。

瞬斗はどうでも良さそうに煙草を吸い始めた。



「俺らを知らずに、良くもまぁ関東No.1まで来れたな」



…関東No.1やったんか;;

私は驚きながら、会話を聞く。

聖に口を塞がれてるから、喋れないし。
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