鎧―キミヲ守ル―
「「普通やろ」」



聖とハモりながら返事を返すと、その場に居た全員が揃ってため息を吐いた。



「何でため息?」



私が瞬斗に訊くと、「何でもねぇよ」と頭を撫でられた。

それが嬉しくて、私はため息の意味を訊くのを忘れ、瞬斗にくっついて居た。



「俺も彼女が欲しい!」



「どうぞご自由に」



…飛鳥の攻略法もわかったかも…。

飛鳥はいじられキャラだ。

私は飛鳥の言葉をわざと流しながら、瞬斗に凭れながら、煙草を吸う。

たまに可哀想に思い、普通に返事を返してしまうんだけど…―――。




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