鎧―キミヲ守ル―
「翼、大差やな…;;」



「しかも…“椎木”ってさ…?;;」



私と聖はクッキーの詰め合わせの箱と紙を持って、教室にまで走る。

教室に着くと、私はそのまま飛鳥に飛び付いた。



「俺に惚れたか?(笑)」



勘違い飛鳥はニタニタしながら、私を膝に座らせている。

私は飛鳥から離れ、瞬斗の膝に座り、机にバンッと紙を置いた。



「“椎木涼花”って、飛鳥の妹じゃない?」



「チッ!何で知ってやがる!準にくれた女の事なんか知らね!」



…シスコン;;

じゃなくって!!



「あんたの妹、私の次に可愛いらしいね!!」



私は紙を指差しながら、叫んだ。
< 111 / 210 >

この作品をシェア

pagetop