鎧―キミヲ守ル―
「翼、飛鳥ん家は金持ちだぞ?」



「「は…?」」



私と声が揃ったのは、もちろん聖。



「わたくし、ホテル・スカイ・グローバルの社長の息子でございます(笑)」



「「………マジか;;」」



私と聖は、飛鳥を見て、完全に思考停止。

ホテル・スカイは日本全国に施設を持っている。



「そんなあんたが、何でこの学校におるん;;」



「航たちと同じ高校が良かったから?次男だしな。
瞬斗ん家も老舗の和菓子屋だったけど、2人で別の学校も嫌だった」



…“老舗の和菓子屋”だ?

何も聞いていなかった私は瞬斗を睨む。
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