鎧―キミヲ守ル―
なのに平塚先生は立ち上がり、お得意の方法で、私を誘惑して来た。



「何とか、“コレ”で;;」



「…………しゃーないな。先生の為やからな;;」



私は平塚先生に握らされた1万円を、スカートのポケットにしまった。

私と平塚先生は、共に生徒・教師が失格だと思う。

私は渡されたTシャツの形が表と裏の二つ書かれたプリントを受け取り、シャーペンを握った。

今は明日、来るらしい教育実習生の歓迎会の内容を考える為のHR中。

50分でデザインを考えろとか、セコい!!



「では中川さん以外は、何かアイデアを下さい」



「……はい」



「はい、芹澤君」



私が頭を抱えて居ると、珍しく瞬斗が参加して居た。

私は頭を上げ、瞬斗を見た。
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