鎧―キミヲ守ル―
「どうぞ」




手首を擦りながら、椅子に座り直す男。



「人のお尻を触るなんて…てめぇには10年はえーんちゃうか?」



私は低い声で言いながら、席へ座った。

右側を向けば瞬斗。

左側を向けば飛鳥が居た。

私はスクールバックを机に置き、足と腕を組ながら、椅子に座った。

右から感じる視線。

私が瞬斗に目だけを向けると、不機嫌そうに私を見て、前を向いた。

私は鞄から携帯を出し、ゲームをする事に。

今になって、ボンバーマンにハマっている。

けど気分が乗らないのか、負け続け。

前から回されたプリント。

5月29日の体育祭についての内容。

今日は5月10日だから。

…すぐやんか!!




< 12 / 210 >

この作品をシェア

pagetop