鎧―キミヲ守ル―
ルール説明を終えると、明瀬は納得し、熊野から相手をして行く。

熊野は10秒も掛からず倒された。



「あいつ、マジやな」



隣に立っていた聖が呟く。

確かに、聖の言う通り、明瀬の目がイってて、あっさりと半数が倒れた。

もうすぐで準。

準はネクタイを外し、カッターシャツも脱ぎ、髪色と同じ、グリーンのタンクトップ姿になる。

準や飛鳥は最近、暑いからとブレザーを着ていない。

私もブレザーは登下校時にしか着ていない。

私は袖口のボタンを外しながら、袖を捲る。

これはこのままだと、聖や私でも、危ういかも知れない。
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