鎧―キミヲ守ル―
「お前は学食3ヶ月分のタダ券がいらないのか?」



「う゛;;」



「飛鳥が負けたら貰えないんだぞ?」



「うう゛っ;;」



何で卑怯なヤツだッ!!

私は珍借り物競争を二回も出るのが嫌だが、私はタダ券の為ならと、タスキを受け取った。



「頼んだ(笑)」



「彼女に嫌われてしまえ…;;」



「―――あ?」



「頑張ります!;;」



「よし」



私は瞬斗の腕にしがみつき、泣き真似をする。

瞬斗は私の頭を撫でながらも、私を見ずにジャージを右足だけ膝まで捲る。

…チクショー;;

瞬斗のカッコいい姿に、私はデジカメを構えた。

奪われたけど……。




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