鎧―キミヲ守ル―
瞬斗の横に屈み、私は準の出番を待つ。



「翼さんは…準君の事、どう思ってますか?あんなカッコいい人、惚れないわけないですよね?」



砂に絵を書いていると、また涼花ちゃんにさっきと同じ質問をされた。

私は手に付いた砂を払いながら、涼花ちゃんを見た。



「私は老け顔に興味ないで。せやから安心しぃ」



「…“老け顔”?」



私は安心させたかったのだが、涼花ちゃんは眉間にシワを寄せた。

…人の彼氏を貶しちゃダメですよね;;

私だって、瞬斗を貶されたらヤダし。

貶す人なんて、居ないだろうけれど。
< 135 / 210 >

この作品をシェア

pagetop