鎧―キミヲ守ル―
「………はぅ…」



息が苦しくなり、互いに唇を離すと、瞬斗は2人が繋がる銀色の糸を拭いながら、額をくっ付けて来た。

2人で微笑み合う。



「瞬斗、大好き」



「俺も」



ずっとこのまま、くっついていたい。



「お前ら、もう降りろ?;;」



しかし、航の一言で現実に帰り、私は瞬斗を引っ張りながら朝礼台から降りて席まで走った。

席に戻ってもジロジロと見られ、私はクラスメイトを睨んだ。



「なぁ翼。これ見てみ(笑)」



私が聖の膝に座って居ると、お腹に回した手にあるデジカメを見せた。
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