鎧―キミヲ守ル―
「汚ない手で聖に左腕じゃねぇよ」



ーードンッ

私は気絶した国見の腹を思いっきり踏みつけた。



「行こ!」



私は聖の腕にしがみつき、出口へ。

飛鳥たちが口を開けたまま国見が倒れた姿を見てる。

私はそっぽを向いてた瞬斗に「煙草が吸いたい」と伝えた。



「じゃあ、裏庭にでも行くか」



航の提案で、私たち全員で裏庭へ。

一面が芝生で、木製のベンチが二脚と、テーブルしかない殺風景な広くも狭くもない場所。

私はベンチに座り、髪型を直す聖の隣に、反対方向を見るように座った。

…やっと煙草が吸える。

私はブレザーのポケットに手を突っ込み、煙草を出した。
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