鎧―キミヲ守ル―
黙る私の頭を撫でる聖。

浮かれてたわけじゃないけど、危機感がなさ過ぎた。



「ごめん。思い出したよな」



「ええよ…。ちゃんと考えとかなあかん事やからな」



「なら…瞬斗にもう一つ、言わなあかん事があるよな?」



「うん…」



最後の隠し事。

…もう言わんと…。

紳、家族の事なんて二の次なのに、言いそびれた。

起き上がり、煙草を取り出してると、気まづそうに立つ哲司を発見。

哲司を手招きすれば、みんながぞろぞろと出て来る。
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