鎧―キミヲ守ル―
全員が揃ってるとは思わなかった私は、みんなを座らせて、聖と並んで立った。

夫婦漫才師のようで、漫才が始める雰囲気は丸でない私たち。

瞬斗の視線が怖く、正面を向けない。



「あん、な…?私たち、実は片付け忘れた事があんねん…」



「結末から言えばアレや…。
敵を放置したまま、来てしまったんや」



聖は胸ポケットから、捨てた筈の写真を取り出した。

豹と並んで写るのは、ヤクザですら手を出せない男。
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