鎧―キミヲ守ル―
ーーパリーンッ



「へっ!?な、何ッ!!?」



窓の下にある、開閉の出来ない小さな窓ガラスを突き破ったボール。

私が舌打ちをすれば、7人も揃って視線を彼女から逸らした。

…やっぱな。

肩が強い準が投げたボールを、意図も簡単に避けた。

机に置いてた筆箱を落とし、取るフリをしてね。



「あー…、また窓ガラス;;」



「先生、後で金取りに来てよ」



飛鳥は財布を振りながら告げると、携帯で何やら入力し始めた。
< 190 / 210 >

この作品をシェア

pagetop