鎧―キミヲ守ル―
私は溜め息を吐きながら、みんなが待ってる校門に向かう。

聖は私の先を歩きながら、何か考えてる様子。

だけど、瞬斗たちの前では、いつものように振る舞った。



「なぁ…今日、飯行こうぜ!」



「それええやん!俺は一度帰って、洗濯物取り込みに行くけどな」



飛鳥と聖が盛り上がる中、私は全員の背中を見つめながら、自分の背後に全神経を尖らせた。

パッ…と振り返れば、建物の影に隠れた人影。

私は瞬斗の腕を掴み、ある事を耳打ちをし、マンションへと足を向けた。
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