鎧―キミヲ守ル―
――…しかし、予想に反して現れたのは、瞬斗のお兄さん。

しかもこの人、知ってる。



「お前らツインズ、俺とどっかで会ったよな」



「…どこか忘れたけど」



どうやら、瞬斗のお兄さんであるこいつも、私たちを覚えてるようだ。

聖を初めて怪我させたヤツだけに、顔だけは覚えてた。



「兄貴とどういう関係だよ」



「聖の脚を刺したヤツ」



「「「『この聖に怪我させた!?』」」」



「…うっさ;;」



顔をしかめ、耳を塞いだ瞬斗の兄貴。

驚かれるのも当然だと言うのに。
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