鎧―キミヲ守ル―
航と適当に話してても、紳の事で頭がいっぱい。

助手席に座る瞬斗を見つめると、視線を感じたのか振り返って来る。



「どうした」



「…横顔もカッコええなーって」



「へぇ…」



私を食い入るように瞬斗から目を逸らし、みんなにバレないよう、一筋の涙を溢した。

…泣いちゃったな…。

けど、大丈夫。

気合いが入った。

私は勝てるんだ。

負けないんだ。



「よっしゃぁーッ!!食い放題へ行こうやー!!!!」



「耳元で叫ぶな!!」



「わわわぁーーっ!!」



…食うぞー!!
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