鎧―キミヲ守ル―
「何やろな…瞬斗に会いたくないねん」
フェンスに凭れ、私は煙草を吸い出した。
そんな私の横に立ち、ズボンのポケットに手を突っ込みながら校庭を見下ろす聖の横顔を、私はジーッと見る。
姉弟じゃなければ、私は聖に恋をした?
でも、やっぱり聖を見慣れてるせいか、例えで出せば、飛鳥や航たちにトキメキすらしない。
けど、聖を越えた芹澤瞬斗には、カッコいいと思う。
私は豹に、カッコいいとか、ドキドキした感覚が、一切、なかった。
「一目惚れか?」
「…どうやろね…」
最初、瞬斗を見た時、確かに聖と比べてカッコいいとは思ったよ。
キスしたいとも、思った。
でも…私にはわからない。
わかりたくないとも、思ってしまう。
フェンスに凭れ、私は煙草を吸い出した。
そんな私の横に立ち、ズボンのポケットに手を突っ込みながら校庭を見下ろす聖の横顔を、私はジーッと見る。
姉弟じゃなければ、私は聖に恋をした?
でも、やっぱり聖を見慣れてるせいか、例えで出せば、飛鳥や航たちにトキメキすらしない。
けど、聖を越えた芹澤瞬斗には、カッコいいと思う。
私は豹に、カッコいいとか、ドキドキした感覚が、一切、なかった。
「一目惚れか?」
「…どうやろね…」
最初、瞬斗を見た時、確かに聖と比べてカッコいいとは思ったよ。
キスしたいとも、思った。
でも…私にはわからない。
わかりたくないとも、思ってしまう。