鎧―キミヲ守ル―
―聖 SIDE―



…遅い、遅すぎる。

俺は干していた洗濯物を取り込みながら、時計を見つめる。

17時頃、翼に、間違えてスクールバックに入ってた瞬斗のキーケースを届けるように頼んだが、17時半を過ぎても帰って来ない。

瞬斗ん家は、歩いても10分は掛からない筈。

俺は翼に電話を繋けた。

けど、圏外だった…。

俺は次に、瞬斗へ繋ける事にした。



『もしもし』



「俺やけど」



瞬斗はすぐに電話に出た。

俺は、「翼が来たか?」と訊いた。



『俺、鍵がねぇから家に入ない。だから今、たまり場に居んだけど』



…じゃあ、翼はどこや…?
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