鎧―キミヲ守ル―
振り向くと、そこにはバイクに乗る6人。



「乗れ!!」



飛鳥にフルフェイスのヘルメットを投げられ、俺はキャッチし、被りながら、飛鳥の後ろに跨がる。

走り出すバイク。

俺は後ろ手で掴まりながら、どこへ向かうかわからない為、飛鳥に叫んだ。



「お前ら!居場所、わかっとるんか?」



「あー?居場所なんて一つしかない!あいつ、瞬斗の女、咲子は自分に邪魔な者は全てを排除する!翼はきっと、あいつが用意した男たちのたまり場に居るに決まってる!!」



俺は込み上げた怒りを、必死に鎮めようと目を閉じる。

建物が見えた瞬間、俺はバイクから飛び降りた。
< 40 / 210 >

この作品をシェア

pagetop