鎧―キミヲ守ル―
ーーキキィーッ

けたたましいブレーキ音。



「危ねぇだろ!…って、無事だったのか;;」



飛鳥が慌ててバイクを止め、俺を見る。

6人が俺の後ろに立つ中、プレハブのドアに手を伸ばす。

けれど……鍵が締まって居た。



「下がれ」



ーーバンッ

俺は6人を遠ざけ、ドアを蹴り倒した。

舞い上がる埃。

見にくい視界の先には、怒りに狂った翼が、倒れた男たちに跨がり、歯が折れるほどに、殴って居た。



「あいつ、口から血が出てる…!」



準が翼に近寄ろうとする。

けど、俺は準の腕を掴んだ。
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