鎧―キミヲ守ル―
―苛々―
「あの、中川さん」
「何やねん。また貴様か?
えぇ加減にしてくれへんか?」
翌日、学校へ行くと、1人の男に付きまとわれた。
朝からずっと。
これから学食に行こうとしたのに。
「付き合ってくれるまでは毎日でも来ます!」
「ほな、朝だけにしてや?私かて忙しいねん」
私は男を退けて、廊下で待つ聖と飛鳥の元へと軽く走った。
―――男の名前は、志村幸也ーシムラユキヤー、高校2年。
私の一つ下。
国見と居る所を見た時に、一目惚れしたらしい。
で、今日、朝早くから校門に立ち、私に告白して来て、それから休み時間にいつも会いに来る。
はっきり言って、ストーカーだろ。