鎧―キミヲ守ル―
私はラーメンの汁まで飲み干した。



「あ……」



そんな時、空っぽの丼に、カツがひときれ乗った。

私が隣を見ると、航はガムを噛みながら、私を見た。



「ありがと(笑)」



私はニコニコしながらカツを食べる。

聖はそんな私の頭を撫でる。



「妹みてぇ」



航がポツリと呟く。



「あ、陽世ーヒヨーか!確か…今10歳だよな?(笑)」



そんな航に飛鳥が言う。

航がニヤッと一瞬、笑い、すぐに表情を戻した。

…私、10歳と同類…?



「―――ブッ;;」



聖は笑いを堪えて居たらしいが、吹き出した。

ーーバンッ

私はテーブルを叩きながら立ち上がった。
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