鎧―キミヲ守ル―
「瞬斗はすぐ機嫌が悪くなる…」



水を飲み、下を見ながら言う。

航がそんな私の顔を鷲掴みにした。



「何してんの?」



私は航を睨むも、相手にされて居ない。

しかも「鈍感」と言われるざま。

…何でそうなんねん。

私は航の手を退かし、正面を向くと、飛鳥にニコッと笑われた。



「何や;;」



「鈍感(笑)」



…シバクぞ貴様ら。

私はメラメラと殺気を出そうとする。

けど、聖に「止めろ」と言われ、「はい…」と、大人しく殺気を引っ込めた。



「裏庭に行って来い。わかるから」



聖が裏庭の方向を指差した。
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