鎧―キミヲ守ル―
…いやいや;;

私は聖に首を振る。

確かに、瞬斗がイライラした理由がわかるかも知れない。

けど、私にはそれが怖くて仕方がない。



「…意気地無し…」



ーードカッ

私は航の頭を叩いた。

…だーれーがー意気地無しや!

少なくとも、聖を覗いたメンバーより、度胸も肝も座ってると思うし。

でも、今、私は煙草が吸いたい。

ニコチンが切れてる。

屋上へ行くのは簡単。

けど私は「裏庭に行ってやる」と、航の膝を跨いだ。



「パンツ見えてるけど」



飛鳥が私のスカートを見て居た。

聖は私のパンツなんて見慣れてるし、航も飛鳥も私のパンツを見たからって、どうもしないとわかってる。

私は気にせず、飛鳥をシカトして、学食を出た。
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