鎧―キミヲ守ル―
私は聖を見る。

呼吸が落ち着いた聖は「ん?」と、私を見下ろす。



「聖、これはチャンスやんな?」



「どうやろ。でも…言うてみ」



「好き」



「俺を見て言うてどうすんねん;;」



…見れるわけないやろ!;;

でも、これはチャンスやと確信。

私たちは両想いなんだし?

私は聖の背中に隠れ、ひょこっと鼻から上だけを出し、瞬斗を見た。

瞬斗はまだ真顔で立ち、私を見て居る。



「はい、3・2・1!」



「瞬斗、好き;;」



聖に合図を出され、私は告白をした。

即座に隠れた私に、瞬斗の顔は見えない。
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