鎧―キミヲ守ル―
しゃがみ込み、2人を見上げてた私。



「…俺もお前が好きだから、“付き合え”って言ったんだよ」



そんな私の前にヤンキー座りをした瞬斗が、真剣な表情をして言った。

どこか呆れてた顔もしてるけど。

…てかてか、私…。



「付き合えるの…?」



大好きな瞬斗と。



「嫌なのかよ?」



「私、豹を殺った…」



「で?」



「瞬斗を、苦しめるかもよ…?」



「ないない」



「……っ、大好き」



「俺も」



瞬斗に腕を引っ張られ、抱き締められた私。

受け止めてくれた瞬斗にしがみ付く私。

いつもとは違う瞬斗の柔らかい表情に、幸せを覚えた。
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