鎧―キミヲ守ル―
諦め、自覚がないながら涙目になりつつ瞬斗に「ごめんなさい」と謝る。



「…っ;;」



瞬斗は手で顔を隠しながら私から目を逸らす。

私は聖に「2分で嫌われたー」と泣き付く。



「ちゃうって!あいつ、お前が可愛いから照れたんやで?(笑)」



聖が私の頭を撫でながら言う為、瞬斗をジーッと見つめてみる。

よく見れば、瞬斗は顔や耳が赤くなってる。

私は瞬斗に近付き、ブレザーの裾を引っ張った。



「何だよ」



瞬斗は私たちに背を向けた。

聖や飛鳥たちは、その姿に吹き出すが、私には愛しく感じる。
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