鎧―キミヲ守ル―
私は煙草を消し、準の飲みかけのコーラをらっぱ飲みしてグリーンガムを噛む。

6人で座るのが狭いのか、峡と哲司が私の隣へと来た。

瞬斗の肩に凭れながら峡を見ると、頬をつつかれた。



「何や」



「別に。瞬斗の隣に座るお前が一番、可愛いなって。聖の隣に居る時とはまた違う一面が見れた」



「聖は特別やから。たった1人の家族」



私は聖にニターっと笑う。

聖は私に笑い返しながら、煙草を吸い始めた。

峡は「そっか」と私の頭を撫で、哲司と準と微笑み合う。



「居心地がえぇな、このメンバー。ね?」



私が瞬斗に同意を求めれば、「だな」と言いながら、太陽に目を細めた。



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