鎧―キミヲ守ル―
「ふぁーぅ…」



聖に凭れ、欠伸を漏らす。

瞬斗の欠伸が移ったようだ。



「以心伝心か?バカップルさんよ!(笑)」



「「「『“バカップル”っ!!?』」」」



飛鳥が私たちをからかうと、クラスメイトが声を揃えて叫ぶ。



「翼ちゃん付き合ってんの??」



あの転校初日の変態が、私に詰め寄って来る。

私は聖の背中に隠れる。



「翼は瞬斗と付き合い始めたんや。せやからセクハラはもう止めてな?」



聖がそう言うと、変態は「はい;;」と、私から離れてく。

瞬斗が彼氏だと、私にまた触れたら、殺され兼ねないからね;;
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