鎧―キミヲ守ル―
「じゃあ、最初は中川姉弟がやってみろ」
イッシーに呼ばれ立ち上がり、聖の隣で首を回し、手首と足首を解す。
「お前ら、さすが双子だな;;」
イッシーが私たちを見る。
私と聖はイッシーの言った言葉の意味がわからない為、隣を見た。
「「…あぁ」」
どうやら私と聖は、同じ流れでストレッチをしていたらしい。
「位置について…」
私と聖は地面に手を突き、膝を上げる。
「よーい、ドンッ!」
走るのは苦手じゃない。
むしろ、得意。
私は聖に負けぬように、必死に走った。