鎧―キミヲ守ル―
「「「『速っ!;;』」」」



50mは楽勝だった。

息切れもせず、私たちはゴール。

みんなに驚かれながら、ストップウォッチ係の男の子2人に近付く聖。



「何秒やった?」



「「5秒69です!;;」」



「「「『はっ!?;;』」」」



またしても驚くみんな。

私たちにはこれが普通。

同着な事だけが、実に悔しい。



「次は芹澤と田所な」



私と聖は、ストップウォッチ係を交代する。

私が航の係になり、私は自分が走ったコースのゴール線の横に立った。



「よーい、ドンッ!」



イッシーの声と同時にストップウォッチのボタンを押した。
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