鎧―キミヲ守ル―



―――放課後、私たちは校門である人を待ち伏せ。

ストーカーチックな志村幸也を。

会いに来ても知らんぷりすれば良いのだが、準と峡が「ちゃんと精算しとけ」と言うから。

私は言い出しっぺの準と峡に責任を押し付け、瞬斗と聖に挟まれながら、花壇に座って見守る。

正直な話、早く帰りたい。

私は居残りや寄り道は、あまり好かない。



「洗濯物を取り込まな、服ががシワくちゃになるやんけ」



聖が携帯で時間を確認しながら言う。

飛鳥も時間を気にしていて、私は「どないしたん?」と訊く。



「待ち合わせがあるだけ」



「その約束がセフレとならえぇやん」



私はトゲがある言い方をした。

こいつらは、聖みたいに真面目に居れないのか!!
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