鎧―キミヲ守ル―
「俺はお前に会うつもりも用もないけど」



「瞬斗は別れたいと言っただけで、理由は言わなかった…。そんなの理由にならない!だから、認めないわ」



「咲子、瞬斗には新しい彼女が居るんだよ。だから、帰った方が良い」



飛鳥が手をシッシッとやりながら言う。

それに頷く準と哲司と航。

峡は私を見下ろし、何かを考えている。

…ん?;;

私は峡の顔を見ながら、首を傾げた。

ーードンッ



「うわっ!;;」



私は峡に背中を押されてしまった。

転びそうな私の手を掴んだ瞬斗。

強く手を握られ、私は恥ずかしくなり、俯く。
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