鎧―キミヲ守ル―
「咲子。お前は自分に瞬斗の気持ちが100パー向いてないと薄々とわかってただろ。けどな?翼に瞬斗はマジで惚れてんだよ。だからもう諦めろな?」



峡が私と瞬斗の肩に手を乗せながら言った。

私は顔を上げ、峡を見ると、峡は「上目遣いすんなよ!;;」と、何故か慌ててる。



「私…上目遣いした?」



私は瞬斗を見た。



「してる」



瞬斗は空いてる右手を、私の頬に当て、親指で目の下を撫でて来た。

私は恥ずかしさから、瞬斗から目を逸らす。

すると聖が、煙草を足で踏み消し、咲子さんの前に立つ姿が見えた。
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