鎧―キミヲ守ル―
「「翼…」」



そんな私の姿に、追い掛けて来たであろう飛鳥と航が驚いた反応を示す。

私は気にせず、嗚咽を堪えながら涙を流す。



「聖ぃ゛ー…っ」



「はい、ちーん(笑)」



鼻水が限界に達した私は、聖にティッシュで鼻水を拭いて貰った。

周りの登校して来る生徒は、チラチラ見て来てるけど、航の睨みで、ガン見はして来なかった。



「裏庭でも行くか?」



飛鳥に言われ、私は聖を見ながら頷いた。

聖はティッシュをズボンのポケットにしまうと、私の頭に手を乗せながら歩き始める。

航と飛鳥と4人で並列して裏庭を目指す。

航が「手の掛かる妹」と漏らす。

…じゃあ何で来るんや!!
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