鎧―キミヲ守ル―
ドクドクと鳴り止まない心臓に手を当て、空を見上げる。

…あ、れ?;;



「もう、ちゅーは終わりかー?(笑)」



「やっぱり……。飛鳥てめぇ、シバくぞクソがぁぁ゛ー!!」



屋上から見下ろす一つの顔が見えた時、私は飛鳥だと思った。

けど、本当に飛鳥だと思ってなかった私は、冷やかして来た飛鳥を掴まえに、屋上へと猛ダッシュ。



「もうちょっと速く走って!!」



「…走ってる…;;」



無論、瞬斗は忘れていない。

私は瞬斗を引っ張りながら階段を駆け上がり、屋上の鉄の扉を蹴り開けた。



「飛鳥、てんめぇ…!」



…殺したら、すまんな(笑)
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