鎧―キミヲ守ル―
みんなでのんびりと過ごし、お昼休みのチャイムが鳴った事に気付いた私は、購買に行こうと立ち上がる。

けど、聖に腕を引っ張られた。



「昼飯ならあんで」



聖の膝に座る状態になる私に、紙袋を見せて来る。



「あのさ、そん紙袋て…」



「翼が作ったやんか(笑)」



…この為かよッ!!;;

私は聖の顔の真ん前で、冷や汗をかく。

一生懸命に作ったお弁当が、ここで開けられるなんて嫌だった。



「みんなで食べようや」



「……はい;;」



聖は有無を言わせないというような顔で私を見てた為に、私は大人しくしたがった。
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