鎧―キミヲ守ル―
「働かない人にご飯なしやで?」



瞬斗にくっつき、下から見上げる。

瞬斗は私を見下ろし、熱心に掃除をする飛鳥を指差した。



「あいつ、A型で綺麗好きで几帳面だから、大雑把な俺を邪険にしやがった」



…それはお気の毒に;;

私は瞬斗の手を引き、リビングに戻る。

洗濯物をたたみ終えた航と3人でソファーに寛ぎ、会話なしで見た事もないアニメを見る。



「働け」



「哲司ー、ごめんね?」



私がわざと可愛く言えば、哲司は「別に」とまた掃除機をフル活動。



「飛鳥と哲司は攻略が出来た」



「小悪魔か?アホ」



航にバッサリ斬られた…。
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