奈落
――――――キィッ―
少し錆びれた重いドアを開きながらも
中津先輩がもう居るか期待を込めてドアを開けた。
―――ダンダンダンッ
―いた…!
一目見てわかるなんて
やっぱりかっこいい…!
「ゆな~♪あっち座ろ♪」
りぃの指さす方向には
観客席が座るベンチ?みたいなものが置いてあった
―――ふぅ
バスケをやっている中津先輩に、吸い込まれるように目がいってしまう。
「ねぇねぇ♪さっきから何回も中津先輩ゆなの方みてたよ♪」
りぃはニヤニヤ笑いながらそっと呟いた
え―――!!!
うそうそうそ!!
ジッと中津先輩の方へ目をやると
――ばちっ
わ…わぁああああ
目あったあああああ///
それからバスケの試合が終わるまで
りぃは中津先輩が何回ゆなをみていたか
回数を数えていた
「30回は絶対みてるよね♪」
「そ…そんな見られてないよおお」
「いや見てた(笑)ゆなちゃん。これはいけるよきっと♪」
りぃは何やらウンウンと分かったかのように頷く
「なにがよおぉ…」
「さぁ~ね♪」
―――りぃとキャッキャはしゃいでいたら