奈落
第六章
季節は夏真っ盛り。
蝉がジージー相変わらずうるさくて、それを聞いただけで暑さが増す。
…もうすぐ夏休み。
海、お祭り、花火大会
楽しい行事がいっぱい♪
なのに最近りょうたが学校にこない
メールをしてもシカト
電話もシカト
何で…?
ゆな心配なんだよ…。
「はぁ…」
溜息しかでないや。
「ゆなぁ~…
りょうた先輩から連絡ないの?」
「ない…」
「ん~…
やっぱりいいや。」
「え?!なに?」
「あの…ね?
りぃこの前りょうた先輩と楓先輩が一緒にいるとこ
みちゃったんだよね…」
え…?
意味がわかんない…
「いやいや。嘘でしょ?!
もぅ~りぃちゃん冗談きついって…」
そんなの嘘に決まってる。
りょうたは
"ゆなだけだよ"
そういってくれたもんね…?
裏切るはずないじゃん…
「そんなの冗談でゆわないよ…」
「やだ…もうやめて!!!!
りょうたはゆなを裏切ったりしないよ…!!!
りょうたは信用しようってきめたんだもん。
裏切るはず…ないよ!!!!」