一番星
雨
明日も晴れるようにと願っても、この時期は無意味なもので。
6月の後半は梅雨真っ只中。
星が見れないわ、髪は落ち着かないわで梅雨は好きじゃない。
そんな中、珍しく晴れた。
窓から差し込む太陽光。
思わず、起きてすぐ窓から身を乗り出した。
夜が好きだけど朝も好き。
朝日浴びるのっていいんだって、テレビで言ってた。
「さゆー、今日午後から降るってよー…だから傘──…」
「んー」
最後まで聞かずに生返事だったのは言うまでもない。
後悔したのは放課後だった。