一番星
物凄い雷鳴。
ピシャァって。
バリバリ鳴った。
鳥肌立った。
誰もいない教室で独りというのは結構心細くなる。
たとえ電気をつけていても、明るくても、こわいもんはこわい。
ついでに、更に帰るのが嫌になった。
外は暗い、しかも雷。
─────ドオン…
さっきより近くでは無いけど、ひたすら鳴り響いている。
と、その時。
ガラッ。
いきなり開いたドア。
物凄くビックリした。
でも開けた人物を見た途端、もっとビックリした。
……ドアを開けたのは、和妻零二だった。