一番星
昼休みには雨は霧雨。
「ほらやんだやんだ。」
ドヤ顔で和妻に言う。
そしてまた鼻で笑う。
「単純。」
フッ。
今フッって聞こえた。
聞こえたよ私。
顔がよくなかったら絶対嫌われますよあなた。
「たぶんまたくるよ、放課後に降るかもね」
含み笑いをしながらそういい残して教室を出て行った。
和妻は昼休みになるとフラリとどこかへ消える。
「降るなよ…」
私は教室で弁当。
ぼっち弁当もなかなか。
慣れたけど。
淋しいのは否定できない。